出産を控えた女性の間でマタニティフォトがブームになっています。妊娠している期間は、人生の長さと比べるとほんの一瞬に過ぎません。しかも基本的に妊娠の終盤にしか撮影しないため、実質的には2カ月程度となっています。つまり、どの女性にとっても希少性が高い姿であり、その姿を写真に収めることには重要な意味があります。
本人にとって貴重であるだけでなく、家族にとってもかけがいのない宝物になるでしょう。特に生まれてきた子供は、それを見るたびに母親との絆を再確認できます。それを目標にして撮影する女性も少なくありません。大きくなったら見せてあげたいと思い、多少の無理をしてでも撮影を済ませておきます。
フォトスタジオ側もその要望に応えるため、あらゆる配慮をしているのが一般的です。トラブルに備えて病院に連絡するための手筈も整えています。妊婦に負担がかからないようにサポートするため、事前に研修を受けるところも多いです。安心してマタニティフォトの撮影に臨んでもらうには、このような対策をすることも必須となっています。
また、妊婦を美しくみせることも重要で、カメラマンは撮影テクニックも習得しなければなりません。たとえば、普通に真正面から撮るだけでは、膨らんだお腹のシルエットが分かりにくいです。3次元的な美しさを強調するために、アングルやタイミングについて学ぶことがポイントです。マタニティフォトならではの仕上がりを目指すうえで必要なプロセスとなっています。